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『あなたの話は なぜ「通じない」のか』

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
(2006/12)
山田 ズーニー

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学生時代、教授に本の“三とく(徳)”といって「買っとく、積んどく、しまっとく」だといわれたことがあった。
手元に読みたい本をおいておくと、すぐに読めるということだと思う。
この本は、まさにそんな感じの本だ。だいぶ以前、気になって図書館で借りて読み切れず、でも気になって本を買った。

子どもと言い争った時、市民活動でなんだか思いがすれ違った時、
何度か読もうとしたのだが、読み進めなかった。
それが、この秋、すらすらと読めた。

なぜ、通じないというと→ コミュニケーションスキルと思いがちだが、
もっと根本からの話だ。
通じないという問題から出発するのだけれど、そもそも自分はどう思われているか。自分自身がメディアで、その力をどう高めるかを、時に、具体的な例をあげて解説してくれる。伝えるためには、伝える相手との関係はどうなっているかという"関係性"も大事だ。

当たり前のことといえば当たり前のことだが、
事実と感情を混同してしまうと、論理が奥にいってしまって伝わらない。
常にいい「?」(問い)をたてることが重要だという。
「なぜ」「どうして」は高度な問いだが、考え続けるくせをつけることで
問題は解決していく。
自分をどうとらえるかという軸のおき方にも、とっても納得がいった。
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theme : 気になる本をチェック!!
genre : 本・雑誌

CBの原点! 『そうだ、葉っぱを売ろう!』

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
(2007/08/23)
横石 知二

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2年前の本でずいぶん前に読んだのだけれど、
年明けの1月14日に、
テレビ東京の『経済ドキュメンタリードラマ ルビコンの決断』
「葉っぱビジネスで稼げ! ~限界集落おばあちゃんの挑戦~」
でドラマ化されて、紹介された。

我が家は、昨年薄型液晶テレビにした際に、BDのついたものに変更。
録画して後で、ゆっくりと思っていたら、
子どもたちがすでに他の番組を予約済み。
結局、下の2人の子どもたちと見ることとなった。
 
葉っぱビジネス「株式会社いろどり」の話は、
コミュニティビジネスの世界では、とても有名な話。
昨年1月には、三鷹でもお話されたということで、
多摩CBネットワークの世話人の堀池さんが、
この番組のことを教えてくれた。

主人公の横石知二さんを、金子貴俊さんが演じた。
金子さんが横石さん?と思ったが、
学生時代に、大きなホテルのブライダルショーの
モデルをしていたという下りを思い出した。
また、いまとは全く違う(失礼~m(__)m)
「若い時分はハーフのような顔立ちだった…」という写真のことも。

ドラマの中でも、本でも涙なしにはみられなかったのが
横石さんが上勝町農協を辞職しようとした時、
一晩で、下坂さんたちが、
彩部会177人全員の署名、捺印と‟お願ひの手紙‟を集めたところだ。
このおばあちゃんたちの思いが、
町を動かし、農協から役場に移籍する。
しかし、横石さんが現場を離れたことで、農協の売り上げが激減する。
農協、農家、町全体が危機感を持つ。
そして、それが第三セクター「株式会社いろどり」の設立につながる。
思いが人を動かし、その渦がまた人を動かし、かたちになる。

私が、もう一つこの本の中で好きなのは、
「彩」が売れて、自分の稼ぎができたことを、
おばあちゃんがとても喜んだところだ。
「横石さん、男人には分らんわ。自分で稼いで、自分で使える
このうれしさっていうのは言葉にできん」
「自分の子や孫に、自分のお金として使える喜びは、男の人には分らない」。
そうなんだよ~。稼ぐ喜び!
女性や高齢者が主役になることで「彩」は成功し、
町の活性化につながっていったと、横石さんはつなぐ。

これって、なにも上勝町のおばあちゃんだけのことではない。
私だって、専業主婦時代に自分の財布のないことに、
とても不自由さを感じていた。
夫に対しても、卑屈にならざるを得なかった時があった。

妻にも、夫にも収入があって
互いにある程度、経済的に自立していることは、
家庭を経営していく上でも、とても大切だと私は信じている。

横石さん自身も、農協時代は一銭も家にお金を入れていなかった。
そんなことができたのも、ご実家にいたこともあるが、
パートナーが働いていたからこそできたことだ。
男性と話すと、そんな話はなかなか出てこないが、
女性たちと話すと、必ずこの話になる。
横石さんを支えた人として、
この方にも、ドラマでは光を当ててほしかったなとも思う。

ちなみに、いっしょに見ていた子どもたちも
何かを感じたようで、
「ほんとにあった話なんだぁ~」とうるうるした目でいっていた。



この世でいちばん大事な「カネ」の話

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
(2008/12/11)
西原 理恵子

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夫のオススメ本。
といっても、彼は西原理恵子を知っていたわけではない。
新刊本ハンターとして、チェック。
単身赴任先の福島の図書館で借りて、先に読み終えていた。

ちょっと刺激的なタイトルだが、
内容は思っていたより、とてもよかった。
著者の西原理恵子は、漫画家。
『毎日かあさん』『いけちゃんとぼく』を描いた人と
いったら分かってもらいやすいだろうか。
『女の子ものがたり』は、少し前に映画化された。

その著者が中高校生向けに書いたのが、この本。
貧しかった子ども時代、母が再婚。
新しい父は会社を起こし、一時は羽振りがよかったが
ギャンブルで破たんし自殺。
その日は、彼女自身が東京の美大を受験しに行く日だった。
辛い彼女の少女時代に、胸がふさがれる思いがする。

再び、美大を目指す彼女は、予備校に通う。
そこで、自分の実力を思い知らされる。
でも、彼女に退く道はない。
予備校時代から、イラストの売り込みを始める。
必死に仕事をした結果として、
目標だった月に30万円を稼げるようになる。
しかし、漫画の取材のためだったはずの
ギャンブルにはまってしまう。
そのために失った額は、マンションの一室が買えるほど。

それがやめられたのは、
元夫の戦場カメラマン・鴨志田穣との出会いだった。
しかし、夫は夫自身の父、
そして西原さんの実の父と同じようにアルコール依存症になる。

負のスパイラルと簡単にいうが、とても悲惨だと思った。
暮らしや金銭の使い方は考えるものではなく、生活そのものだ。
きちんと意識をしなければ、親と同じような感覚になる。
いいも、悪いも判断できない。その方法しかないのだ。

彼女が素晴らしいのは、深く内省できることだ。
それによって、自殺した父のことを受け入れ、
元夫・鴨志田さんの病気を受け入れ、彼と離婚。
そして、1年かけてアルコール依存症を治療した夫と
彼がなくなるまでの半年間、穏やかな家庭生活を手に入れる。

その基盤となったのは、お「カネ」。
彼女は、おカネを得ることで
自分の生い立ちから自由になった。
だが、ただカネがあればいいとはいわない。
「働くこと。働きつづけるってことが、まるで「自家発電」みたいに、
わたしがその日を明るくがんばるためのエンジンになってくれたのよう。」

いろいろな壁にぶつかっても、まわりの人の力を借りながら
自分の仕事をし、居場所を作っていく。
なければ仕事を作ればいいともいう。
働く意味がみいだせず、やりたいことがわからないという
難しい悩みにも、カネという視点を持つのがいいのではないかという。
きれいごとでない説得力のあるアドバイスだ。

働くことを、改めて考えさせてくれる本だった。
だれかを喜ばせたことの対価として、もらうのがおカネ。
そして、働くことは生きること。
こんな当たり前のことが、豊かになったといわれる日本では
どこかに忘れられてしまっていたのだ。




『子どもはぜんぜん、悪くない。』

子どもはぜんぜん、悪くない。子どもはぜんぜん、悪くない。
(2005/04/21)
佐藤 弘道

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この本の最初の印象は、タレント本みたい。
著者の佐藤弘道さんは、
NHK『おかあさんといっしょ』の「体操のおにいさん」。
12年間続けた「体操のおにいさん」を辞めて、
次のステップへという時に書かれたのが、この本だ。

第1章は、「体操のおにいさん」としての
12年間の思い出。

第2章は、「僕は、こんなふうに育ってきました」
“ひろみちおにいさん”になるまでの
彼の生い立ち、家族のことが書かれている。
「子どもに信用される親になりたい」と
家業の焼鳥屋さんが忙しい中で、
「校門で待っているから」という約束を守りきったところだ。
簡単なことではない。
でも、こうした覚悟が親にいる。

第3章は、子ども15万人、僕の定点観測から
      ~番組を通して感じたこと、僕の「子ども論」
ここはさすが!と思わせる。
“日本中の子どもが幸せになってほしい。
僕の仕事は「子どもと向き合うこと」”というだけのことはある。
撮影の現場で、子どもが親から離れられないのは、
親と子の信頼関係が薄れているからではという。
現場で、たくさんの子どもと関わってきたからこそいえることで、
説得力がある。

第4章は、「大人がもっとがんばらなくちゃ」は
彼が一番伝えたいメッセージ。
「子どもはぜんぜん、悪くない」と中見出しに使っている。
親が子どもを心配して、先回りしたり、過干渉することに
疑問を投げかける。
小さいステップでも、できなかったことができるようになる。
このことで、子どもたちは自信をつけている。
その機会を、先回りと過干渉は奪っているのだと、実例をあげて説く。
また、「自立」と「放りっぱなし」の違いも説く。
いちいち、そのとおりとうなずいた。

難しい学者の本でないので、気軽に読める。
本の体裁も、それを狙って、写真がいっぱいなのだと思う。
子育て中のお母さん、というより子育中のお父さんに、
読んでもらいたいと思った。

それにしても、ひろみちおにいさんの雰囲気って、
画面から感じられたままの、
明るい、気持ちのいい人なんだなと感じた。


theme : 読んだ本
genre : 本・雑誌

『子どもの育つ家』

『子どもが育つ条件』

子どもが育つ条件―家族心理学から考える (岩波新書)子どもが育つ条件―家族心理学から考える (岩波新書)
(2008/07)
柏木 惠子

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書評で見つけた本。昨年2008年に上梓された。
あとがきに、“タイトルをみて、「親たちは子をどう育てればよいのか、
どう育てるべきか」などが書かれていると思われたかもしれません。
しかし、本書の意図は少し違っています。」とある。
そのとおりで、「子どもの育つ条件」だけでなく、
「おとなの育つ条件」について、かなり書かかれいる。
というのも、柏木 惠子さんは発達心理学と家族心理学の専門家。

最初から、応援団を得たような心強さを感じた。
いま多くの女性たちが抱える「育児不安」は、
日本の子育てをめぐる現象として顕著だと書いてある。
そして、その要因の第一が、母親の職業の有無だと言い切る。

私が講座の中で、子育て中の女性たちに話を聞くと、
「私、働くこと嫌いじゃないんです」とか、
「本当は私、働きたいんです」と、せつなそうに話してくれる人がいる。
それをいってしまうと、今の自分が肯定できず
考えること、口にすることが、これまではできなかったのだ。
そう思わせているのは、なんだろう。
柏木先生は“(子育ては)母の手でという規範意識が、退職する女性以上に、
周囲とりわけその配偶者である夫や夫の親たちに強い”と書く。
まさに、そのとおりなのだ。
統計にでてくるように、建前としてはつまり総論としては
女性が働くことには賛成、
男性が家事・子育てを手伝うことにも賛成。
でも、いざ自分のパートナーが「仕事をするから」といったら、
「仕事をするなら、家事をしっかりしてから」などという
30代の夫は少なくない。

その古臭い価値観で、どれだけ女性を縛っているか。
子育てのストレスといっても、子ども育ちに対する不安というより
親以外の自分の生活や活動がないことに、妻は強いストレスを抱えている。
これは、一世代前の女性ー彼女たちの母親世代ーには
理解できない思いだと思う。
自分の親にも理解されず、孤立していく女性たち。

少し耳痛くもあるが、
人間の発達は生涯続くという最近の発達学により、
子育てしている私たちの生き方の姿勢は
子どもたちに自分たちのモデルになるかを、判断されているとも説く。
“親自身が日々成長・発達し、活き活きと生活できているかという問題に関わってきます。
親自ら育つことなしには、子どものモデルにもなることは難しく、また安定した気持ちで応答的に
子どもに向き合うことも困難です”とある。

「子育て」は「個育て」だといわれることがある。
確かに、そのとおりなのだが、それが女性だけに求められるのは、
女性にとっても不幸だが、男性にとっても
親としての役割を果たす機会を奪うことになり、不幸ではなかろうか。

多くの子育て中の女性に、この本と出会ってもらいたい。
読み終えて、自分の置かれている不安が、社会的な背景による部分があること、
そして、パートナーとともに、子どもよきモデルとなるために、
互いに複数の役割を果たして、
共に子育てをしていく自分たちのバランスを考えてもらえたらと考える。


プロフィール

ジョゼ

Author:ジョゼ
キャリア・アドバイザー。

仕事の楽しさも、
子育ての楽しさも、
両方とも大切なもの。
地域に仕事を創りだすコミュニティビジネスにも関心あり。
CBをサポートするNPO事務局を務めたことも。
おいしいものが好き。
読書は大好き。
2女1男の母。

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